2025/08/31

15mmと450mmの壁

 
【産卵4日目・孵化15日目】2025.08.31
卵は前回同様に透けて個体が確認できるまで成長。稚魚は孵化1週間で「15mm」程度まで成長したが15日経過してもそれほどサイズは伸びてこない。毎晩与えているブラインシュリンプは継続も目に見える効果とまではいかずここが育成の1つ目の壁。どの個体もここまでは問題なく成長するが言い換えればここから残れるのは適応力のある丈夫な個体だけ。大まかな目安としては1か月1cmの成長で9か月で10cm。なだらかな曲線でなく伸び悩みはあるがスイッチが入った様にどこかで一気にサイズを伸ばしてくるのでエサの確保と環境維持を優先。結局は主食の苔をいかに確保するか。

【450mmの壁】
壁は90cm水槽に設置したセパレータの事。この水槽の住人は現在アドケタ1匹のみ。ロイヤルファロウェラのメスを「異動」させてから既に20日以上経過しているのでそれなりの苔も確保できた。オス・メスをそれぞれ休息させる目的もあり奥側にメスを(再びアドケタと同居)手前に先に産まれた稚魚を異動させるための準備。

【水温差】 
メスを再び元の90水槽へ。60水槽は水温27℃をなんとかキープしているがこちらの水槽は30℃。少しためらうも出発前も同じ水温でこの水温に適応できていなければ4年目は迎えられていない。水質と水温に差があるので水合わせは少し時間を掛けた。


【産卵5日目・孵化16日目】2025.09.01
今回もまた1匹のみフライング孵化。ピントが合ってないが手前ガラス中央やや左上にぼんやり見える個体がそれ。卵にしっぽが生えたような体形で全長は8mm。先に産まれたからと言って特別大きくなるわけでは無く7日目には普通に生まれた他の個体とだいたい同じ様に10mmとなる。7日目を迎える前に明日稚魚の「異動」を実施する予定。

プロローグ

 

 
【3度目の挑戦】2025.08.31 
今回3度目の挑戦で2025年3月20日に購入した3匹。過去に2度水温が30℃となる水槽で夏を越せず失敗しており今年は28℃以下をキープできたことで飼育期間はもうすぐ6か月目を迎える。ブラインシュリンプを与えると普段とはまた違った俊敏な動きを見せ観せてくれる。

【パンダシャークローチ】 
原産地は中国の広西チワン族自治区大瑶山脈を流れる渓流。コイ目タニノボリ科とされていたがガストロミゾン科と記載されていることもある。2009年頃までの図鑑等にも記載を見なかったので定かではないが近年日本で紹介された比較的新しい品種の淡水熱帯魚。
2~3cmの幼魚期は黒と白のはっきりした縞模様であるが成長につれ画像のような不規則の柄模様に変化しこの色合いも結構気に入っている。暑さ(高温)を除けば丈夫な魚で、同種間の小競り合いはあるがタブレット状の餌にも反応よく水槽の外に興味は無く常に自由に動き回ることで観賞価値も高く飼いたいと思った時にはショップに居ない人気の高い魚種。

【1度目の挑戦】2018.12.03
気になっていた熱帯魚でショップでたまに見かけるようになり飼育環境を整え初めてパンダシャークローチを迎え入れたのは2018年12月03日。これまで17年間、数十種類の熱帯魚を飼育してきた。アクアリストとして数多くの魚と触れ合い知識を高める事は必要。しかし安価で販売されるメジャーなカーディナルテトラでさえ3〜4年ぐらいは寿命があるので飼育するからにはその魚とは5年、それ以上の付き合いとなる。失敗すると間隔が空いてしまう。

流木は向きを変えて配置しているが現在と同じもので2001年から実に24年間使用している。当初の白黒柄から順調であったが翌年8月に☆となりこの時の飼育期間は約8か月。

2025/08/28

産卵翌日(1日目~3日目)


【産卵1日目】2025.08.28
今回も卵はしっかり淘汰され残された卵は43個。(43/110個)

【産卵2日目】2025.08.29
先日1日目と卵の数は変わらず。また数日掛けてこの卵をオス親が保護する。

【産卵3日目・孵化14日目】2025.08.30
エアレーションをサブフィルター(パワーハウス・スモールフィルター)に変更。ロイヤルファロエラに限らずプレコを含むロリカリヤ科の「底者」は常に餌を食べていることもあり排泄物も多い。ブリリアントフィルターが短期間で目詰まりする。スポンジフィルターを週1回メンテナンスすれば目詰まりすることもないが、くみ取った水槽水で濯ぐと水が焦茶色となるように物理ろ過を改善するとせっかく育った生物ろ過の要となるバクテリアを大量に減らすことになる。加えて週末は底面をさらう水替えを行うので生体数に応じたサブフィルターの増設に至るが、ここまでは予定通りで大げさな内容ではなく卵が有っても稚魚がいても水質に大きな変化を与えることなく定期の水替えを継続しつつ飼育水の透明度が少し上がれば良いかというところ。稚魚は孵化後2週間が経過しやや成長にばらつきがあるものの奥のガラスに集まった個体は比較的順調。過去の産卵箱飼育であれば既に半数以上落ちている時期となり同時進行で準備は進めている次の段階へ。

産卵後3日目の卵と孵化後2週間経過した稚魚の情況

2025/08/27

2度目の産卵(産卵中)

 

【2度目の産卵】2025.08.27
昨夜の「予兆」通り産卵が始まっており06時30分には卵が50個ほどガラス面に産み付けられていた。確認したのは数分だけで移動しながら空いたスペースに産み付けていくようなイメージ。まだ卵の個数が少ないので産卵真っ最中の状況が確認できた。

【産卵の周期】
夕方水槽点灯後に確認すると卵の数は約110個と前回の産卵と(17日の間隔)ほぼ同数の卵を産み付けた。さほど季節に関係なくその個体が繁殖期に入ると定期的に産卵する。今回も多少白く濁って見える卵が3割程度はあり消灯後にどれだけ選別されるか。産卵場所は通常水面(水槽最上部より6cmの位置)よりさらに6cm下へ全て産み付けられた。冷却ファンの直径が水槽上部より下方へ12cmあり前回は卵がファン本体の陰に隠れたが今回は計った様に冷却ファンを取り外すことなく全ての卵が確認できる。ガラスに貼りついた卵は粘着力が強く簡単に剥がれないため前回水面3cmの位置にどうやって産み付けたかは謎のまま。単純に考えると産み付けた直後の卵は粘着力を保ったまま押して移動させることができるのではないかという憶測が残る。

2025/08/26

孵化10日目(兆候)

 

【孵化10日目】2025.08.26
先日より「ガラス拭き」ポジションへオスが頻繁に現れる。産卵日より16日目で半月が経過してるので無くはない。

【予兆】
日付けが変わる前に特に争うことなくメスが現れてしまった。
明朝に産卵していてもおかしくないという状況。

2025/08/24

孵化8日目(稚魚のエサ)

 

【孵化8日目】2025.08.24
稚魚の体長は約15mmで孵化日より経過した日数ほどの成長が観れない。

【稚魚のエサについて】
苔が主食でこれが確保できないことがこれまで稚魚の生存率を下げる原因。過去の飼育では親と同じタブレット状のエサを食べだすまでに程んどが餓死してしまう。
茹でた「ほうれん草」や「昆布」などをエサにした経験はあるが水を汚しやすいのが欠点。水替えでカバーできれば良いが問題は「プラナリア」や「ミズミミズ」が必ずといってよいほど沸くのと満足いく成果が得られなかったことでこれらの使用は断念した。稚魚の育成に限らず扱いやすいのが「ブラインシュリンプ」で慣れれば毎日沸かすのも簡単でこれを食する魚類、稚魚育成は極めて容易になる。水槽全体が餌場となり特別競り合うこともなく満遍なく生体に行きわたることで個体差も生じにくい。ブラインシュリンプの卵は管理すれば長期保管が可能でコスパも良く栄養価が高いという殆どの魚が好むスーパーフード。
問題はロイヤルファロウェラの稚魚が食べるかどうか。ガラス面に貼りつく口の形状で浮遊しているブラインシュリンプを泳いで捕食する姿は残念ながら想像出来ない。ベアタンクであれば底面に落ちたところを何とか捕食できる可能性はあるが、ソイル水槽では稚魚の底面生活率は低く餓死する前にエサとしての認識ができるかどうかが課題となる。親魚2匹と同居のパンダシャークローチ3匹は直ぐにエサとの認識ができたようで食べてはいるので当面継続予定。

【鱗板】
ナマズには鱗が無いが同じナマズ目に属するコリドラスの仲間は鱗板(りんばん)という堅い鱗が鎧のような役目をして一撃で捕食される防御の役目を果たしているとのこと。ロイヤルファロウェラもおそらく同じでどちらかというと見た目はワニのような鱗板骨(りんばんこつ)骨の一部のような鱗で動きと外観に魚類が爬虫類として陸上に上がる過程、進化の神秘が感じられる。

2025/08/20

孵化4日目(稚魚の飼育環境)

【孵化4日目】2025.08.20
ヨークサックの吸収もあり体長14mmとここまでは順調。逆に言えばここからしっかりエサが食べられないと成長は伸び悩む。

【稚魚の飼育環境について】
過去の飼育経験では産卵箱を使用していた。メリットとしては生存・状態確認が容易である事と他の魚からの保護。産卵箱を使用するリスクとしては狭いスペースでのエサの食べ残しによる水質の悪化、酸欠、過密により行動範囲も抑制されること。他の魚と完全に隔離できることで飼育魚の種類を増やすような目的で多用した経験があるが直接産卵箱内に水流を作るなど工夫も必要となり魚種にもよるが飼育難易度は上がる。対して現在は親魚が産まれた稚魚を保護、もしくは稚魚を食さない魚種しか飼育・鑑賞しないため産卵箱は不要となった。稚魚にとっての外敵は無く、広いスペースで水草、流木、ガラス面、水流のある場所とそれぞれの個体が好みの場所へ遊泳することができるので飼育環境は大きく改善された。水槽の管理はレイアウトを極力シンプルにすることで鑑賞・確認を行いやすい状態にすることを優先にしてみた。


2025/08/18

孵化2日目(体長12mm)

 

【孵化2日目】2025.08.18
稚魚の体長は12mm。ヨークサックはほぼ吸収され殆どの稚魚がおしりに糸状の糞を引きずっていることで何らかのエサは食べていることが確認できる。

2025/08/17

孵化1日目(積算温度)

 


【産卵7日目・孵化1日目】2025.08.17
35個全ての卵が孵化しエアレーションを設置。酸欠防止と稚魚が水流を好むため。
※浮遊物はブラインシュリンプ(8月14日より毎日与えている)
孵化については実質4日間に跨ったが大半が孵化した8月16日を孵化日と設定。

【積算温度】
孵化に要した日数と積算温度についてまとめると下記の通り。
日付/孵化に要した日数/孵化数/積算温度/ ※水槽の平均水温は27℃
08月14日(産卵4日目)01匹(108℃)
08月15日(産卵5日目)00匹
08月16日(産卵6日目)31匹(162℃) 
08月17日(産卵7日目)03匹(190℃)
ロイヤルファロウェラの積算温度は「108℃~190℃」平均「163℃」
水温によって孵化に要する日数は下記の通り(概算なので目安)
23℃=7.1日
24℃=6.8日
25℃=6.5日
26℃=6.2日
27℃=6.0日
28℃=5.8日

・孵化1日目の稚魚(体長10mm)

・平穏を取り戻したオス個体(左)メス個体(右)

2025/08/16

産卵6日目(孵化)

 

【産卵6日目・孵化初日】2025.08.16
水槽内に複数の稚魚が確認できた。稚魚の数は数えられないが孵化していない卵が残り15個なので丁度20匹孵化したことになる。生まれたばかりの稚魚のサイズは9~10mm程度。稚魚のサイズとしては大きめで孵化直ぐに親魚と同様ガラス面に貼りつくこともでき遊泳力もある。

【誘発】
通常通り毎週1回の水替えを慣行。プロホースで普段より慎重に約10ℓの水を抜きタンクより水量を調整し水質が急変しないように15分程度掛けゆっくり新しい水を注ぎ込む。丁度卵の孵化が始まったタイミングで水替えをすることは推奨しないが、無精卵の残骸とか水質悪化の方が危険という判断。エアレーションを掛けながら行ったことでそれなりの刺激はありで水替え中に程んどの卵から稚魚が飛び出し孵化を誘発することにはなった。

【水替え後】
卵は残り3個のみとなったが、オスは水替えが終わると卵を保護するため定位置に戻る。

・孵化初日の稚魚(体長9~10mm)

2025/08/15

産卵5日目(孵化直前)

【産卵5日目】2025.08.15
8月15日の深夜、日付けが変わるまで様子を確認してみたが本日は1匹も孵化せず。時折孵化を誘発させるように卵を咥えて刺激を与えるような行動を取るが1匹目の孵化が極端に早かっただけで卵の状態は順調。

2025/08/14

産卵4日目(フライング)


【産卵4日目】2025.08.14
卵の数は2日目以降35個と変わりなくしっかり保護され順調に成長している。何故か一番下の卵だけ空体。先日は順調に成長していることを確認できたのにどういうことか。


【フライング・クロ】
あやうくロイヤルファロウェラの積算温度(卵が孵化するために必要な日数)を書き換えるところであった。黒っぽい稚魚が泳ぎながら奥側のガラス面に移動するところを確認。産卵何日目というタイトルで記録しているが、実際は産卵初日は0日で翌日を1日目とカウントしなければ誤解を生むので後日全て修正する予定。(2025.08.11を1日目としていれば修正後)
他の卵が続いて孵化しないので明らかに「フライング」で迷わず名前は「クロ」~銀河鉄道999 第96話より~

2025/08/13

産卵3日目(卵からの視線)


【産卵3日目】2025.08.13
管理する卵の全体を確認すには冷却ファンを外す必要があるため、オス親に極力刺激を与えないよう離れた下段の卵2個をクローズアップ。卵の中に目がしっかりと形成されこちらを向いて今にも卵から飛び出しそうな稚魚の様子が確認できる。


メス親はこれまで飼育した全てのロイヤルファロウェラくつろいだベストポジションで静養中。

2025/08/12

産卵2日目(卵の保護)




【産卵2日目】2025.08.12
昨日同様にオス親が「管理・保護」している卵の数は35個。前日以降卵の数を減らさなかったことで、無差別に剥がしとっていなかったことが確認できた。


動画の中では口の中にも卵があるが食さない。これまでこの壁面から離れることは無く、やや下に離れた2つの卵についても移動し「水流」を送り管理を続ける。

2025/08/11

産卵1日目(卵の選別)


【産卵1日目】2025.08.11
一晩でバッサリ。昨日約120個あった卵は本日数を数えると35個。
無精卵を放置すると腐敗しカビが生えたり正常な卵まで悪影響を受けるためオス親が潰す、または剝がしとる。前日の「産卵時画像」と比較すると濁った卵は全て剥がしとられているので一見大丈夫ではないかと見える卵もしっかり見分け(判断)している。


初日にぎこちなかったオスの鰭の動かし方も安定してきた。メスは育児に参加しないが剥がし落とした卵がほとんど見当たらないのでメスがたぶん食べた。翌日これ以上に卵が減ると単純に食卵とも考えられるけど、下段に残された2つの卵でその管理の精度が伺える。

2025/08/10

産卵(120個の卵)


【産卵日(0日目)】2025.08.10
未明に産卵した卵の数は約120個。過去の別個体での産卵では60~100個程度なので初めての産卵としてはかなり多い。卵の大きさは約2.5mmと熱帯魚の卵としては大きめ。残念ながら画面上で白く濁って見える4割程度の卵は無精卵でここからオス親の管理が始まる。


【卵の世話】
産卵された卵は孵化するまでオス親がエサを食べずに管理する。鰭をパタパタと動かし水流を送り込み、ガラスを磨くように口を使って卵の表面もきれいな状態で維持する。水面から約3cm程度のところまで卵が産みつけられているがこんな高い場所にはほんとはあまり産卵しない。正面ガラスではあるがここに冷却ファンが設置されているので陰に隠れる計算で産卵した模様。空調ファンは撮影のため一時的に取り外している。


【下段の卵】
冷却ファンを元に戻すとこの状態。やや離れて産み付けられた下方7個の卵が気になるところも既に白く濁っておりこの中で有精卵は左下側の2個のみ。

2025/08/09

ゴールイン(誘導)


【ゴールイン】2025.08.09
メスへの接触といわゆる「巣づくり」を繰り返しようやく準備した産卵場所へメスを誘い込むことに成功。


【産卵の予兆】
時間は0:00を過ぎて本来であれば消灯している時間ではあるが産卵撮影のため時間を30分だけ延長。今回は撮影を諦めますが明け方までには産卵しているという前兆の行動。

2025/08/03

テリトリー(産卵準備)

【ガラス磨き】2025.08.03

産卵場所を決めたオスはガラス面を綺麗に磨き続ける。メスは流木や壁面(ガラス面など)に卵を産み付ける。たぶんその卵が簡単にはがれ落ちないように、産み付けた卵に悪影響を与える可能性があるものを除去するためにこのような行動をとる。動画では動きが止まってしまい伝わりにくいけどこの準備は数日間続く。

【90cm水槽】

【60cm水槽】

少しの間水槽内に変化が無いためロイヤルファロウェラのオスに見ならいレイアウトをシンプルにして2つの水槽のガラス磨き(正面のみ)

最高気温更新(水槽の危機)