2025/09/26

絶妙な距離感

 

【性別の見分け方】2025.09.19
特に幼魚期は外見から性別の判断が出来ないが、ある程度のサイズになってもパンダシャークローチは外観(色彩やヒレの形など)から明確なオスとメス違いがみられない。今のところ性別の判断基準は行動と体形ぐらい。オトシンクルス・ネグロの様に少し体が大きく体形が良いのがおそらくメス。断言はできないが画像の左がオスでやや体型のよい右がメス。


普段の小競り合いとは少し違ってお追い掛け回すわけでもなく互いに拒絶感もない。2匹がオスとメス、あるいは現在の3匹の中でオスとメスが居れば初めて夏を越せた今回、そのうち稚魚が観られる可能性はある。あまりパンダシャークローチの繁殖例を聞かないがどんな魚でもざっくり繁殖を成功させるための最低条件は3点。

1.成熟したオスとメスが居る事
2.水槽内に産卵を阻害する外敵が無いこと
3.生息地同様の水質と産卵形態に適した環境であること

2025/09/19

プロローグ

 

 
【3度目の挑戦】2025.08.31 
今回3度目の挑戦で2025年3月20日に購入した3匹。過去に2度水温が30℃となる水槽で夏を越せず失敗しており今年は28℃以下をキープできたことで飼育期間はもうすぐ6か月目を迎える。ブラインシュリンプを与えると普段とはまた違った俊敏な動きを見せ観せてくれる。

【パンダシャークローチ】 
原産地は中国の広西チワン族自治区大瑶山脈を流れる渓流。コイ目タニノボリ科とされていたがガストロミゾン科と記載されていることもある。2009年頃までの図鑑等にも記載を見なかったので定かではないが近年日本で紹介された比較的新しい品種の淡水熱帯魚。
2~3cmの幼魚期は黒と白のはっきりした縞模様であるが成長につれ画像のような不規則の柄模様に変化しこの色合いも結構気に入っている。暑さ(高温)を除けば丈夫な魚で、同種間の小競り合いはあるがタブレット状の餌にも反応よく水槽の外に興味は無く常に自由に動き回ることで観賞価値も高く飼いたいと思った時にはショップに居ない人気の高い魚種。

【1度目の挑戦】2018.12.03
気になっていた熱帯魚でショップでたまに見かけるようになり飼育環境を整え初めてパンダシャークローチを迎え入れたのは2018年12月03日。これまで17年間、数十種類の熱帯魚を飼育してきた。アクアリストとして数多くの魚と触れ合い知識を高める事は必要。しかし安価で販売されるメジャーなカーディナルテトラでさえ3〜4年ぐらいは寿命があるので飼育するからにはその魚とは5年、それ以上の付き合いとなる。失敗すると間隔が空いてしまう。

流木は向きを変えて配置しているが現在と同じもので2001年から実に24年間使用している。当初の白黒柄から順調であったが翌年8月に☆となりこの時の飼育期間は約8か月。

2025/09/18

60水槽の状況


【孵化30日目・12日目】2025.09.15
水替えとメンテナンスをした60水槽の状況。後に生まれた稚魚も14mm程度に達した。ブリリアントフィルターは2週間で目詰まりし排水口にはバイオフィルム(ぬめり)が発生し残念ながらこれに絡まる稚魚の死体も数体見つかった。バイオフィルム自体は餌ともなり水槽の安定を意味し基本的には有益なものとされるが景観を損なうのと稚魚が絡まる可能性があるので極力除去した。スポンジフィルターも今回はしっかり目に洗浄。毎日ブラインシュリンプを与えているが水の状態は良好。90水槽に異動した7匹の稚魚も順調でこちらは大きい個体で20mm。60水槽の稚魚の異動はあと1週間延期に。
 
【12日目の稚魚】
写真の個体は腹部が張っており少なくても何かを食べていることはわかる。この環境でも殆ど成長が観られない個体もおり生き残るのは食欲旺盛で適応力のある個体のみ。記憶というのは曖昧で過去の残っている飼育記録を見返すと数回の産卵記録の中では40日目以降の生存個体はいなかった。産卵箱では生存数の確認が容易であるがこの水槽に何匹生存個体がいるのか。孵化数では50匹程度、見える範囲では20匹程度。週末の異動である程度の生存個体数を確認。

【餌場の設置】
稚魚育成の最終段階として餌場を設置。最終的にはタブレット状のエサをエサと認識して食べさせること。砕いて与え食べやすくするのでソイルに埋もれてしまう事を防ぎエサが有る場所を覚えさせることが目的。

【セパレーターの掃除】
取り外すと稚魚が流出するので外せない状態であったがガラス面の様に吸い付けないもののメス個体がそれなりに掃除をしてくれるので設置したままで問題なさそう。

2025/09/13

TDS(伝導率について)

 

【TDSメーターについて】
ともにMarfied社のTDSメーターで10年以上前に購入した(右)のTDSメーターは既に廃盤となり、液晶部分が破損したので最近現行型のECO TDSメーター(左)を購入した。測定の単位がppm(パーツ・パー・ミリオン)タイプとμg(マイクロ・ジーメンス)タイプがあったがその違いは単位と数値。TDSメーターは飼育水のミネラルを含む不純物を数値化するためのメーターで目的に応じた指標として役に立つ。RO水(純水)が「0」と表示され不純物量が多いほど数値は高くなる。大阪市の水道水をppmタイプで計測するとで83ppm。長らくμgタイプで計測していた時は160~200μg(表示に×10が必要なので表示される数値は16~20ぐらい)μgに感覚が慣れていたがppmタイプはμgタイプの半分(1/2)と考えるとそのうち慣れるか。伝導率を記載するときに単位が無いと意味がなくざっくりのμgが気に入って使用していたが、今後はより細かな数値が計測できるppmに切り替える。

【TDSメーターの使用機会について】
熱帯魚を飼育するうえでTDSの測定が必要かと聞かれれば不要。しかしこれまで一定の条件範囲でしか繁殖に成功しない魚もいたのであくまでも目に見えないものを観る事が出来る指標として目的と使い方次第では重宝している。先週水替えから1週間の数値変化を測定した。

08/31の計測
60水槽水替え前と10ℓ水替え後 118ppm→111ppm 
90水槽水替え前と20ℓ水替え後 174ppm→153ppm
09/06の計測
60水槽水替え前と15ℓ水替え後 118ppm→108ppm 
90水槽水替え前と30ℓ水替え後 161ppm→140ppm
※今後の計測も追記予定

水替えに使用している元水が83ppmなのでこの数値以下になることは当然無い。
元水に使用している調整剤(アクアセイフ・トリプルブラックウォーター)
水の汚れ方は水槽サイズに対する水替えの量と頻度、えさの量、生体数、ろ過能力や添加物等に依存するが水替えの指標としても活用できる。

2025/09/11

Prison Break

 

【孵化21日目】2025.09.06
1度目の孵化より3週間経過した90水槽に異動した稚魚。水温や環境の変化にも問題なく対応しており頭部には1段階目クリアした証である「菱形」の模様が浮かび上がっている。設置したセパレーターはステンレスの網で両端のレールはABS樹脂。網の目は内径2mm程度。稚魚は胸鰭で通過はできないとの判断。手前と奥側に2つずつキスゴムを付けて設置するタイプであるが10年以上使用していなかったためキスゴムは信用できないので敢えて使用しない。稚魚の数を数えると6匹...毎日確認していたが網とレールに遊びが有り奥側に5mm程度の隙間が生じガラス伝いに数匹が移動していたことになる。食したアドケタに罪は無くかわいそうなことをしてしまった。後で1匹だけ左側で生存していたので救出し異動した個体は計7匹。セパレーターの遊びに細い結束バンドを数本突っ込んで遊びを無くした。あと1週間様子をみることに。

【孵化23日目】2025.09.08
稚魚のサイズは大きい個体で18mm程度。この水槽ではエサは特別与えておらず苔と何らかの微生物を食べて成長している。シャワーパイプの排出口を壁面に向け上から下へ流れる水流を作ると稚魚は好んで集まってくる。

【孵化25日目】2025.09.10
セパレーターの加工以降すり抜ける個体はいないので週末に60水槽の稚魚を異動する。産卵箱を使用していないがセパレータも同じで思いのほか水は行き来しない。右側にもサブフィルターを追加する予定。

2025/09/07

稚魚異動と2度目の孵化

 

【産卵6日目・孵化17日目】2025.09.02
稚魚の水合わせ中。90水槽の左側へ「異動」(水槽内と水槽外での勝手な使い分け)水温は29℃で種類と状態によっては危険な温度でタイミングとしては推奨はしないけど適応力がある魚であることとあくまでも計画通りで実行。全部は掬えなかったので今回は様子見もあり14匹のみ。

6日目の卵は孵化直前で、写真で伝わらないがオス親が1つ1つ順番にかなり強めに口で刺激を与えている。(翌日早朝に全ての卵が孵化していることを確認)

【孵化1日目・孵化19日目】2025.09.04
60水槽で2回目の孵化後1日経過した稚魚(体長10mm)状態は前回同様良好。左下1匹は前回の個体。

2025/09/04

15mmと450mmの壁

 
【産卵4日目・孵化15日目】2025.08.31
卵は前回同様に透けて個体が確認できるまで成長。稚魚は孵化1週間で「15mm」程度まで成長したが15日経過してもそれほどサイズは伸びてこない。毎晩与えているブラインシュリンプは継続も目に見える効果とまではいかずここが育成の1つ目の壁。どの個体もここまでは問題なく成長するが言い換えればここから残れるのは適応力のある丈夫な個体だけ。大まかな目安としては1か月1cmの成長で9か月で10cm。なだらかな曲線でなく伸び悩みはあるがスイッチが入った様にどこかで一気にサイズを伸ばしてくるのでエサの確保と環境維持を優先。結局は主食の苔をいかに確保するか。

【450mmの壁】
壁は90cm水槽に設置したセパレータの事。この水槽の住人は現在アドケタ1匹のみ。ロイヤルファロウェラのメスを「異動」させてから既に20日以上経過しているのでそれなりの苔も確保できた。オス・メスをそれぞれ休息させる目的もあり奥側にメスを(再びアドケタと同居)手前に先に産まれた稚魚を異動させるための準備。

【水温差】 
メスを再び元の90水槽へ。60水槽は水温27℃をなんとかキープしているがこちらの水槽は30℃。少しためらうも出発前も同じ水温でこの水温に適応できていなければ4年目は迎えられていない。水質と水温に差があるので水合わせは少し時間を掛けた。


【産卵5日目・孵化16日目】2025.09.01
今回もまた1匹のみフライング孵化。ピントが合ってないが手前ガラス中央やや左上にぼんやり見える個体がそれ。卵にしっぽが生えたような体形で全長は8mm。先に産まれたからと言って特別大きくなるわけでは無く7日目には普通に生まれた他の個体とだいたい同じ様に10mmとなる。7日目を迎える前に明日稚魚の「異動」を実施する予定。

2025/09/02

産卵翌日(1日目~3日目)


【産卵1日目】2025.08.28
今回も卵はしっかり淘汰され残された卵は43個。(43/110個)

【産卵2日目】2025.08.29
先日1日目と卵の数は変わらず。また数日掛けてこの卵をオス親が保護する。

【産卵3日目・孵化14日目】2025.08.30
エアレーションをサブフィルター(パワーハウス・スモールフィルター)に変更。ロイヤルファロエラに限らずプレコを含むロリカリヤ科の「底者」は常に餌を食べていることもあり排泄物も多い。ブリリアントフィルターが短期間で目詰まりする。スポンジフィルターを週1回メンテナンスすれば目詰まりすることもないが、くみ取った水槽水で濯ぐと水が焦茶色となるように物理ろ過を改善するとせっかく育った生物ろ過の要となるバクテリアを大量に減らすことになる。加えて週末は底面をさらう水替えを行うので生体数に応じたサブフィルターの増設に至るが、ここまでは予定通りで大げさな内容ではなく卵が有っても稚魚がいても水質に大きな変化を与えることなく定期の水替えを継続しつつ飼育水の透明度が少し上がれば良いかというところ。稚魚は孵化後2週間が経過しやや成長にばらつきがあるものの奥のガラスに集まった個体は比較的順調。過去の産卵箱飼育であれば既に半数以上落ちている時期となり同時進行で準備は進めている次の段階へ。

産卵後3日目の卵と孵化後2週間経過した稚魚の情況

産卵後の経過(2日目~)